総州書房雑録

読んだ本の感想、考えたことを書いて行きます。

2019-01-01から1年間の記事一覧

ぶすいなるままに

まずは、この歌をお読みください。 「武士の矢並つくろふ小手の上に霰たばしる那須の篠原」 ※武士(もののふ) これは源実朝が詠んだ歌だ。 シンプルな実景を詠みながら、詠み人のエネルギーが選び抜かれた語彙をもって具現化されて少ない情報量の中に雄渾な…

或る うたびとに よせて

新進気鋭の若手歌人(ということにしておきます)深水きいろさん。 彼女の生誕祭が先日行われ、そのアンサーソング(なんじゃそら)として、ふたつのネプリが彼女より配信されました。(【ねごと短歌】と【境界】) 今日は、このふたつの珠玉の歌の集まりか…

卯月 短歌あつめ

四月に詠んだ歌を集めてみました。 長いのでお付き合いいただける方だけ、よろしくお願いします。 ゆきやなぎ 東風をまちわび みどり葉が 白髪なれりと 恨みごと言う (素敵な女性から雪柳という花を教えていただきました。その時思いついた歌です。恨み言と…

ふじさん

これから、本当にお前ってツマらない奴だなぁ、 というブログを書こうと思う。(そもそもバレてるだろうから構いはすまい) 大学生のころ(こんな私にもゼミ合宿で酔い潰れたり、キャンパスのベンチで酔ってたりした真面目な学生の時代があった) 富士山に登…

こんにちは、和歌ちゃん

和歌はカッコいいのだ。 和歌(に限らず自分の趣味のアウトプットには人それぞれ信念があるはずだけど)は私にとって、カッコいいものである。 伝わらないとは思うが、深田恭子さんやセーラームーンというよりかは、魔人ブウに捨て身で立ち向かう時のベジー…

んさきたるーえぴ

新年早々、痛風になった。 痛い痛いとは聞いていたし、自分もお肉は好きだわ、お酒は好きだわだったので注意(にしたって痛風さんて方、いらっしゃいますよねぇ奥さま、程度だったけど。)はしていたが。 聞くとなるとでは大違いだった。 スサマジクイタイ。…

今でしょ!

○○さんがまだいた頃さぁ 実家に帰省した折に伯母との会話でふとその名前が出た時、私はその名前が誰のものかにわかに思い出せなかった。 一瞬の沈黙の後、私はその名前をなんとか記憶の棚から引き出すことには成功していた。 ○○って親父の名前か(笑) そう…