総州書房雑録

読んだ本の感想、考えたことを書いて行きます。

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

”勇気”の心理学

大変、遅ればせながら… 数年前から評判になっている、アドラー心理学「嫌われる勇気」を読んでいる。 まだ途中ではあるのだけれど、とてもタメになったので、 そこだけ取り急ぎ、備忘のために書き残しておきたい。 アドラーは、ユング、フロイトと並ぶ心理学…

徳、常に、術に勝る。

孟夏の太陽 (宮城谷 昌光 著) を読んだ。 古代中国のとある国において、国家を主導した宰相の一族の 栄枯盛衰を描いた短編集である。 宮城谷先生の著作はどれもこれも、 己の人としての、在り方を問われるものだ。 ここのところ、題名にある言葉をよく考え…

ある寓話にことよせて

昔々あるところに 男がいた。 ある日、男が鏡をのぞくと、そこにうつる自分の姿がひどく汚れて見えた。 男は一生懸命にその鏡を磨いた。 しかし、いっこうに鏡にうつる自分の姿は美しくはならない。 汚いままだ。 腹をたてた男が鏡を割るために、外に出よう…