総州書房雑録

読んだ本の感想、考えたことを書いて行きます。

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

峠 中巻 【備忘編】

賢臣を登用し登用した以上は信用しきるのが名君の道 異例になると羨望から足を引かれる細心の配慮をせよ 改革はゆっくりとやるのが上策だが危急の時にあってはあっという間が良い みずから出向き みずから調査する 私情も私心も、命も捨てているものが強い …

峠 中巻 【概要編】

峠(中)司馬遼太郎 故郷に帰った継之助は役人として新しく領地になった村の内紛を見事に収拾して出世を遂げる。郡奉行と町奉行という藩行政の全ての頂点に座った彼は藩の改革に着手する。 ・賄賂の禁止・汚職役人の免職・寄せ場と呼ばれる「更生施設」・賭…

峠(上巻)読書備忘

峠(上)(司馬遼太郎) 河井継之助は越後長岡藩の100石格の家に生まれた。幼き頃よりいつか藩の宰相になるを誓い、その行動力を磨くために幕府の公認学派の朱子学ではなく、知行合一の陽明学を学び続けてきた。 彼は命の危険を冒しながら旅をした。それは雪…