総州書房雑録

読んだ本の感想、考えたことを書いて行きます。

はじめに

名言、というものがある。

 

片言隻句には違いない。

一行、二行…どんなに多くとも、文庫本の1ページを越すことはないであろうその短い言葉に人は、奮起し、また涙し、臥薪嘗胆し、逆に背負うた荷物をそっと降ろす。

 

浅学非才の私が言うまでもなく、言葉には力がある。

短い言葉でかくも人を奮い立たせる力を持つのなら、著者が額に汗して、まさに心血を注いだ著作にはいかほどの力と学びがあるのだろうか。

 

心がけさえあればこの世のあらゆるものは我が師である、と古人は言っている。

どうか世に溢れる万巻の書が愚かな私の師となってくれることを願う。