総州書房雑録

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2021-05-18から1日間の記事一覧

ど素人、和歌を読む その3

「ふふ…変わったお歌ですこと」「そうか?どこが変だ?」 窓の外で、小鳥が朝の訪れをせわしげに告げている。 衣擦れの音は、閨の睦言の代弁者。そこかしこに散った衣たちは、逢瀬の残り火。 衾にくるまった男女がそこにいた。 「なんだか…野暮ったいという…