総州書房雑録

読んだ本の感想、考えたことを書いて行きます。

2021-05-05から1日間の記事一覧

ど素人、和歌を読む その1

「私の代わりに泣いてくれているのか」ふと、我が袖を湿らせる夜露に語りかけた。百姓たちが丹精込めて作った稲たちは一日でも早い収穫を哀訴するように実った稲穂を上下させている。「…冷えるな」収穫前の稲を盗人から守るために、百姓たちは田のそばに仮説…